「賭博者」ドストエフスキー

口述を速記する方法で書かれた小説だが、他の作品と比べてややストーリーが単調な趣き。
ルーレットに興じる主人公はやがて賭博の虜となってしまう。
ドストエフスキー自体も賭博に興じて身を滅ぼした経験があるそうで、賭博場の情景は生き生きと描かれている。
作者は最後の2ページだけを伝えたかったのかじゃないかと思われる程の印象的なラスト。

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