息子が生まれた。
子供を育てることについて、先人たちがどのような考えを持っていたのかを読みたくて、ジョンロックの「教育に関する考察」を読んでみた。
印象に残ったものを抜粋したい。
第一に注意すべきことは子供たちは、冬であろうが夏であろうが暖かすぎるほど着せたり、くるんだりしてはいけないという事です。
生まれたときは、我々の顔は身体のほかの部分と同じ柔らかさですが硬くなったり寒さにもっと耐えられるようになるのは、ただなれるからです。男の子の足を毎日冷水で洗い、その靴は水たまりに近づくといつでも水を通すような粗末なものをはかしておくことをすすめます。
賞罰について
奴隷的訓練は奴隷的気質を生む。鞭の恐怖が子供に覆いかぶさっている間は子供は従い、従順を装います。鞭が取り去られ見えなくなって罰を受けないことを確信すると子供は好きなことをもっと自由にするのであって、こういう方法での性癖は決して変わるものではなく反対に強められ、大きくなる。そしてこんな風に束縛した後ではふつうもっと激しく爆発的におこるものです。
[amazonjs asin=”4003400755″ locale=”JP” title=”教育に関する考察 (岩波文庫 白 7-5)”]子供たちに教育を与える主たる手段として父親の顔つきに厳しさと、子供たちが幼い場合それによってその心に植えつけられる畏敬の念を挙げましたが、そうかといって私の意見はその方法がずっと続けられなければいけないというものではありません。
子供たちが生徒として訓練を受け監督されている間は子供たちの年齢、思慮分別および善い行動から考えて差支えなければ、そういうことはできるだけ早く、緩めるべきだと思います。息子が成長するにつれ、その能力ができるにつれさらにゆるめて、父親が息子と親密に話をし、息子がなにがしかの知識を持っており、あるいは理解していることについては、その忠告を求め相談をするほどにさえすべきです。
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