批評家として著名な小林秀雄のエッセー集である考えるヒントを読んだ。
一冊目はまだ読めたがニ冊目は、意味が分からない文章が続きイライラしてくる。読めたもんじゃなかった。
二冊目、三冊目は急いで出したのかというほど、理解できない文が続く。
私の読解力が無いのかまったく書いている内容が理解できない。いきなり読み手が知っているような書きぶりで「宣長」とかが出てくる。
何を伝えようとしているのかはっきりしない。
前の節で「文明の進歩は、私たちの平均年齢を余程延ばしたといわれる」とした後で、
「このころは長寿の人が増えたというより平均年齢が伸びたという方が、正確な言い方だと考え勝ちだがそんな事は無い」とする。
また、「~は言うまでもない」だとか「寧ろ」だとかを多用する。
裏付けがなく理由の所在の無い文が続く。
こういうものをありがたがって読んでる連中の気が知れない。
3冊目にいかずして読むのをあきらめた。私にとって時間を割く本では無かった。
読書に際しての心がけとしては、読まずにすます技術が重要である。
多数の読者がむさぼり読むものに我遅れじとばかり、手を出さないことである。
良書を読むための条件は悪書を読まぬことである。
人生は短く、時間と力には限りがあるからである。
ショウペンハウエル 「読書について」
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