そういう本は読まないので

ピープルウェアという本を一回読んだ後に会社に置きっぱなしにしていた。
私の会社には常駐して働きに来て頂いている人が4〜5人いるのだが、
そのうちの若い女性にこの本を薦めてみた。
「読む?」
「私そういうビジネス書のたぐいのものは読まないので」
0.5秒で断られた。

確かに人に薦められた本などは読みたくない気持ちもわからなくも無いが、言うに事欠いてビジネス書のたぐいかい?
ということは、金持ちが長財布を持ってたり、方眼紙のノート使ったり、
統計学に目覚めたり、金持ち父さんがいたりいなかったり、
頭のいいノートの取り方だったり、アイデアの作り方だったり、
飛行機に乗った時にやる事だったり、古典からとってきた印象的な言葉集だったりと同類の本という事?

私も読書については一家言あるので、よほど言ってやろうかと思ったが嫌われるのでやめておいた。
まぁすでに嫌われてるような気もするけど。

彼女が断るのもわからなくもない。
世の中にはゴマンと本が溢れていて、いくらでも本は買えるが読む時間は買えない。
限られた時間で自分のために良い本を選ぶ必要がある。

ショーペンハウアーは「読書について」でこのように書いた。

ペルシャ軍のクセルクセスは自軍の大軍を見て涙した。
100年後には生きているものは誰もいない。
図書目録についても同じ事が言える。

今売られている本で100年とはいわずとも10年後も変わらず売られている本はあるだろうか?
少なくとも長財布の本は消えて無くなっているだろうが。








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