長かったです。
途中から飽きてきましたが、なんとか2週間くらいでの読了となりました。
人間が人間である為には生きる為の職業があってこそであり、その職業に精神は依存し、行動はからめとられてしまっている。得体の知れない役人、村の者、Kという異邦人。自分の存在を証明する為に役人になんとか謁見しようとするKと、村人と村のルールとの闘い。
何の進展もないし、展開もないのですが、村人との接触を続けていく事でKという存在が作り上げられていく。Kの存在は村との関係で顕在化し一部となる。
現実の社会でも入社や転職、結婚など人生のいろんなきっかけで新しい世界へ入り込まなければならなくなる。最初は異質な存在であるが、周囲と関係を持つ事により新しい社会に溶け込んでいくものなのでしょうか。
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